2004

中央教育審議会へのパブリックコメント(特別支援教育の推進)

12月1日中教審の中間報告が出されました。ハブリックコメント募集も掲載されています。


HPは、こちら
文科省HPトップページ→「2報道・意見」→「パブリックコメント等」→「意見募集」 です。


特別支援教育の推進に関してのコメントを一人でも多くの方に出していただきたくお願いいたします。
今回の中教審の中間報告には特別支援教育への言及がなされています。ディスレクシアの多くの子どもたちは通常学級に中にいて、つらい思いをしています。 上記の発達障害支援法と並行して、特別支援教育を推進することにより現在見過ごされている多くの子どもの本来持っている能力が発揮できるよう
特別支援教育への賛成の意図が入ったパブリックコメントを下記へお送り下さい。
賛成だからこそ黙っていないで声を大にしてコメントをお送り下さい。


2004年12月6日

発達障害支援法の成立のお知らせ(行政などへの働きかけ)

12月3日に発達障害支援法が成立しました。
EDGEの発達障害支援法に関する声明文(PDF)


「障害」という名称に関しては議論を残しますが、これまで学習障害といわれながら何も福祉でも教育でも制度や施策に関する法的根拠がなかったことを考えると大きな一歩になります。また、一生涯を視野に入れるということから子どもだけではなく、就労自立を鑑み、厚生労働省や文部科学省が同じ問題に取り組むという点からも画期的だと思います。
ディスレクシアも多くの専門家の中で尚「読み書き障害」と呼ばれているのが現状です。
実際に欧米でもディスレクシアは障害の中でも1番軽いものとして扱われ、教育と就労の場において差別を受けないように適切な配慮をするように規定されています。配慮を怠ることで被る不利益に関する罰則規定もあります。
さて、今回の法律は理念法といわれ、予算も実施要綱もないといわれていますが、「啓発」の目的にかないます。これから、実際の施策を行っていくのは地域の自治体です。そこで皆様にお願いです。

ここ(法案の成立)から、
1)各県、及び、皆さんの住んでいる地域の自治体(市町村)
に、「発達障害者支援法にのっとって、施策をするように」要望する


2)各県、市町村議会の議員に、同じことを依頼する(議会質問等)


3)「発達障害を考える議員連盟の議員のなかで、選挙区の議員に、お礼のメールや上記の自治体での状況について知らせるメールを送る、というのが、さらに皆さんにお願いしたいことです。


法律ができた以上、やらなければならない義務が生じますので、ここからは皆さんが動いた分だけ支援が広がると思います。「してもらう」ことを期待するのではなく、法律にそって、施策が実現するように、要望すればより効果的に法律を活用することが出来ます。


発達障害支援ネットワーク(http://www.autism.or.jp/jddnet/
EDGEの発達障害支援法に関する声明文(PDF)



2004年12月6日

ディスレクシア関連シンポジウム(神戸)のご報告

理研とオクスフォード大学の合同国際シンポジウム-日本語、中国語および英語におけるディスレクシア-のテーマで4月17日から20日まで行われました。
17日は公開講演会で一般の方たちも参加して(90名)のセミナーになりました。午後2時からの研究者からとディスレクシアを支援する専門家・実践者からのお話がアメリカ、イギリスと日本から7名の方の発表がありました。通訳(藤堂)を入れての発表でしたので時間が十分ではなくもったいない気も致しました。
18日から20日はデカメロンよろしく六甲の山にこもりこの分野では世界的に著名な研究者たちと意見を交わし、ワインを飲みながらの本当に内容の濃いシンポジウムでした。こちらは分科会は無く、全員が同じ内容に参加するものでした。

このシンポジウムの企画を立てたオクスフォード大学のスタイン教授は日本にはディスレクシアがいないという神話が科学者としてありえないという立場から日本に興味を持たれたそうです。日本の研究者からも日本語という言語の特異性(二種類のカナと漢字、大和言葉と中国から輸入した熟語、ディスレクシアでなくてもまともに全ての字をすらすらと読み書きができる日本人は少ないなど)はだいぶ理解されたと思います。
鳥取大学の小枝先生からは日本語で発現するときは大変重篤な場合が多く、中学校に入って英語の学習に取り組むと困難さがはっきり出てくることが多いとの指摘もありました。又同じ漢字を使用している中国との対比も大変興味深いものでした。

今年は8月に北京とギリシャ、11月にフィラデルフィア、そしてまだ期日ははっきりしませんがエジプトでディスレクシアに関する国際会議があります。これまで英語やアルファベット圏のディスレクシアについての研究は進んでいますが、読み書きについてということでいろいろな言語でどのような現れ方をするのか大変興味があります。

(文/藤堂栄子)

英国視察報告会を開催

2月22日(日)14:30~、国際交流基金の欧州草の根交流事業を利用した英国ディスレクシア事情の視察報告をいたしました。
当日会場には、約30名の聴講の方がいらっしゃり報告後も活発な意見交換ができ有
意義な報告会が開催できました。この場を借りてお礼申し上げます。


○報告会の内容

1,「アメリカ。イギリスと日本の特別教育の動き」
品川裕香(ノンフィクションライター)
2,「イギリスの特別教育の現状?実際の教材や仕組みを説明」
石田博彰(米国ジョージア州Lilburn Middle School 元リソースルーム教諭)
3,「イギリスディスレクシア関連機関の動き」
藤堂栄子(NPO法人EDGE理事)
4,「まとめ:今回の視察のまとめと今後に向けて」
山口栄一(玉川大学教育学部教授)
5,報告者との意見交換


第三回総会のご報告

2月22日(日)みなとNPOハウス4階会議室にて、第3回NPO-EDGEの総会が開催ました。
提出議案はすべて総会にて了承され、新会長の元で会員の皆様のお力になれるよう決意を新たにして新年度活動して参ります。


<決議された議案>
  1. 15年度事業報告承認の件
  2. 15年度収支報告承認の件
  3. 新理事・監事選任についての議案
  4. 16年度事業計画承認の件
  5. 16年度収支予算計画承認の件
◆新会長就任の挨拶◆
「飛 躍のための第一歩」5年前にディスレクシアのことを知り、いかに日本で知られていないのかを目の当た りにして、啓発のために何かをしなくてはと言う一念でここまで進んで来ました。思 い返せば当時はインターネットで日本国内の検索をしても、ディスレクシアのキーワードでは一つもヒットしない状態でした。(現在は約1100件) EDGEにはこれまでの活動の中で培ってきた財産が多岐にわたって、たくさんあります。色々な専門家やLDの関連した団体、個人とのつながり、数々の書籍 や資料、そして相談にみえた方たちの悩み、サポーターからの助言、一般の講習者からの素朴な疑問、いろいろな活動を通じて得た教訓。ディスレクシアのサ ポートを目指すNPOとして日本で一つしかないということで寄せられる期待に応えるべく、長期的な展望に立った上で現実的にできることから着手してまいり ます。これからも尚一層のご支援ご鞭撻をお願いいたします。(藤堂)

◆新理事・監事の横顔◆
この度就任が決まった新理事と新監事に、EDGEとの出会いや今後の抱負などを伺いました。みなさんの横顔をお届けします。

○堀口順子氏(理事)
ディ スレクシアとの出会いは「ちょっと変わった元気な目の輝いている子どもがいるぞと思ったらわが娘だった」ということです。次女は、出生時のトラブルにより 熱性痙攣や意識障害、言語習得にも困難が生じ、学校生活でのディスレクシアへの無理解によるいじめや不当な扱いに直面しました。LDやディスレクシアはそ の見分けが難しいだけに、本人が苦しむことになります。それでも母娘でいくたびもの困難を乗り越えられたのは、娘の元気と強さがあるからこそです。新理事 としての抱負は、LDや ディスレクシアの理解を広めるとともに、同じ悩みを持つこどもが学びやすい環境づくりや、回りの人たちとお互いに協力し合えるやさしい社会づくりに関わっ ていきたいと思います。

○山根真智子氏(理事)
以 前より生活協同組合の活動を通してLDやディスレクシアの知識はありましたが、平 成14年7月にNPO事業サポートセンター(現事務局長)として「みなとNPOハウス」 に入居しEDGEと出逢うことにより、ますます深い関心を持つようになりました。それ以来、サポートセンターへ全国から訪れる行政関係者に、EDGEを 知ってもらいたいと、EDGEを紹介してまいりました。新理事としての抱負は、LDやディスレクシアについてより多くの人に正しく理解してもらうこと、さ らにEDGEの会員、ボランティア、 また様々な協力者の皆さんのそれぞれの力がEDGEの活動に活かされるようなしくみ作り(組織マネジメント)に取り組みたいと思います。

○星野 巌氏(監事)
EDGE 会長の藤堂さんとは大学の同級生です。藤堂さんからディスレクシアの話や藤堂さんのご子息の話を聞いて「自分にも思い当たる節があるぞ」と気がつき、ます ます親身になってディスレクシアのことを考えるようになりました。そういう経緯でEDGEの設立の頃からサポートを続けてきました。新監事としての抱負 は、EDGEがこれからLDやディスレクシアの正しい理解と教育的なサポートのためにより良い活動が出来るように、EDGEの基盤づくりなど地道な活動を していきたいと思います。(文責:福嶋)

◆前会長退任のご挨拶
メ ルマガ読者各位平素より、メールマガジンをお読みいただきまして、ありがとうございます。さて、私はさる2月22日に開かれました「総会」をもちまして、 任期を終了し、退 任させていただきました。昨年6月からの短期間ではありましたが内外の皆様のご支援により、無事責任を果たすことができました。心より、お礼申し上げま す。なお、他の理事2名と、監事も今期をもちまして退任いたしました。理事会内部で、幾くたびも討議を重ねてまいりましたが、「NPOのあり方」や「個々 の事業への取り組み方」などで、大きな違いがあり、最終的に「お互いを尊重しあう」ということから、任期満了を期に、退任を決意した次第です。 違った形ではありますが、今後もそれぞれに「LD・ディスレクシアへのサポート」を続けていく所存です。 私たちは、私たちなりの社会活動のあり方を考えて参りたいと存じます。日本におきましては、LD・ディスレクシアへの理解はまだまだそのスタート地点に たったばかりです。引き続き、皆様のあたたかいご支援とご鞭撻をお願い申し上げま す。 なお、NPO・EDGEは新理事、新監事を迎え、新たな体制でスタートいたします。重ねてよろしくお願い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。(前会 長:長田政江)