学習方法

LDはLearning Differenceつまり学び方の違いです。
入口と出口の低次の紙に印刷された文字を一語一句読む、手書きで止め、はね、はらい、書き順を間違えなくすらすらと読んだり書いたりできるのは便利ですが、ディスレクシアの人にとってはとても苦労を伴います。
一人一人のラーニングスタイルに個別最適化された方法を提供し、身に着けると効果的かつ効率よく本来の力が発揮できます。

だとしたらどのような学習方法があるのでしょうか?
ディスレクシアに限らず、音で聞いたらよくわかる人たちがいます。
内容を理解し、自分で考えまとめることは、ほかの方法を使えば可能です。読み書きがしやすくなる方法、つらいところを補う方法、得意を活かす方法、ICTの活用などがあります。
一つだけではなくいくつか自分に合う方法を組み合わせて、読み書きの困難さを軽減して、学びに活かしてください。

キーワードは

  • 一人ひとりの学習スタイルに合った個別最適解を見つける
  • 五感を活かす、マルチセンソリーなアプローチをとる
  • 興味がある、好きだを活かす
  • 得意を活かす

音で聞いて理解する

音声教材(BEAM)

読みを楽にする方法

見やすくする:
拡大する、ルビを振る、行間を変える、背景の色を変える、フォント、サイズを変える、ルーラー機能を使ってどこを読んでいるかを知る
  • デジタル教科書
  • タブレットの基本機能を活用
  • アプリを使う

代読、読み上げ

  • ブラウザーの機能
  • 音声教材(BEAM)
音声教材(BEAM)

書きを楽にする方法

大きな升目を使う、鉛筆の持ち方、紙の質感など
ICTの活用(板書を写真で写す、テープにとって文字化する、様々な入力方法、など)

内容理解を進める方法

大デジタル教科書、AUDIO BOOK(青空文庫(無料)
動画、漫画、図鑑
体験する

漢字を覚える

まず、漢字の形となり立ち、音と使い方がわかるようにしましょう。書き取りが困難なようだったら、いくつかの選択肢の中から選べるか調べてみてください。まずは読めること、意味が分かることを優先しましょう。
書くことは読むことのまた数倍のエネルギーを必要とします。細かな部品が不確かであったり、自分が使いたい文字をすぐに想起できなかったりすると漢字の書きに困難さを生じます。また不器用さや不注意があると形が整わないことや細部の間違えなどが生じます。

  • 形を認識する、読み方がわかる、
  • 書き順を音声化する
  • 形をイメージにする
  • 偏と旁をカードで合わせる

書きを楽にする方法

作文:
すぐに文字にするのではなく、一回頭の中にあるものを外に出す。例えば絵を描く、話す内容をテープに入れる、インタビュー方式で聞き取って後から文章にするなど *マインドマッピングがおすすめ

英語

語彙を増やす:
  • リヴォルヴ教育研究所
フォニックス:
  • 山下桂世子
  • まるちゃん

ICTの活用

入力:
音声入力(日本語も英語も)、フリック入力、かな入力、ローマ字入力
  • タッチタイピング
様々なアプリ:
OCR(個人的にはもじかめが好きです―藤堂)、作文、書き順、計算、
ノートテーク:
Sound Note、録音、もじかめ