認定NPO法人は2001年10月にNPOとして認証され、2017年9月14日にその公益性が認められ認定NPOとなりました。
今年で活動を始めて21年目になります。
「読み書きが困難であっても幸せになれる」「すべてのディスレクシアの人が活き活きとできる社会を」目指して活動をしてまいりました。
エッジを作ったきっかけは15歳で英国に留学をした長男が現地でディスレクシアと診断され、その時に息子から頼まれたからです。
「自分はこのお母さんがいて、英国に行きたいと言った時に送り出せる環境があり、英国ですぐに診断され、自分のことがわかり、すぐに支援を受け、将来に向かって進む道が見えてきた。
思い返せば日本の学校でも僕よりも大変な思いをしている子たちがいた。僕は大丈夫だから、ママは何か日本の状況を変えることをして」と頼まれたからです。
私自身も還暦を迎えてからはっきりと読み書きの困難があることが証明されました。
現在、日本では発達障害者支援法ができ、障害者差別解消法によって、読み書きが困難な人たちにも「合理的な配慮」を行うことが求められるようになりました。
21年前にインターネットで「ディスレクシア」を検索したところ一件だけしかヒットしなかったのとは隔世の感があります。
この間当NPOでは、様々な政策提言すると同時に学習支援員、音声教科書、教員向けオンラインコース、アセスメントなどを開発してきました。
2016年から5年間、APDF(アジア太平洋ディスレクシアフェスティバル/フォーラム)を主催してきました。
ユネスコのワールドディスレクシアフォーラムに関連して、SDGsの目標4番「全ての人が質の高い教育を受けることができる社会」をテーマに行ってきました。
また、一般社会ではICTの進歩も目覚ましく、読み書きが困難であっても不便は相当軽減できるようになってきました。
これからも、一人でも多くのディスレクシアの子ども、人達が本来の力を発揮して豊かな社会を構築できるように皆様のお力添えをお願いいたします。
2022年10月吉日
NPO法人EDGE
藤堂栄子